医療廃棄物用小型焼却炉NU-100/100B

NU-100は、長崎大学で研究開発された流動熱分解室型方式焼却炉のデザインと知見を基に、環境省のダイオキシン規制値をクリアした医療廃棄物専用小型の焼却炉として商品化(平成23年特許取得)。
感染性リスクの高い医療廃棄物を病院内で焼却処理することで、感染症が近隣コミュニティーに暴露することを防ぎ、現在、発展途上国で喫緊の課題である院内医療廃棄物管理において、課題解決のツールとして、重要な役割を担っています。
JICA感染症予防強化プログラムを通じて、カンボジアに26台を供与以降、その後も継続的に日本国政府の無償供与プログラム(草の根無償資金協力)やロータリー財団ファンドにて、南太平洋島嶼諸国、ラオス、コンゴ民主共和国に供与しています。
  • 1. バイオマスマスタイプにおいても排出ガスのダイオキシン濃度は日本の環境基準を下回る5-ng/Nm3以下。
  • 2. 通常燃料はケロシン或いは灯油のいずれかを使用。石油燃料調達の困難な場所においては薪を燃料として代替することが可能。
  • 3. ソーラー発電装置により電気事情の悪い場所に於いても運転が可能。
  • 4. 医療廃棄物を収納する投入箱を炉底に置いて、上部の火格子からの輻射熱により熱分解ガス燃焼を行います。
  • 5. 排ガスの誘引通風により炉内圧力をマイナスに保ち、燃料投入扉を開いたときのガス噴出を防止し、投入箱を安全に引き出し間断なく燃焼ができる、連続投入方式を採用しています。

Recent Projects

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ルブンバシ大学病院(左)、病院スタッフを対象にしたワークショップ。院内医療廃棄物管理概論。(中)、引き渡し式(右)
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